NEWS
2025.09.20
9月10日(水)から12日(金)にかけての3日間、データサイエンス教育博狗体育_足球比分网-【在线官网】センターがワークショップ「3Dモデル作成体験」を開催しました。
講師は、NTT-MEより、映像活用チーム「V-TECHX」として活動されている田島新氏、舟久保卓杜氏、小比田尚紀氏、江戸かりん氏の4名をお招きし、学生と教職員合わせて7名が参加しました。
今回の講座では、フォトグラメトリと呼ばれる、写真から3Dモデルを作る手法を使い、学園内にある杉の森館恐竜?化石ギャラリーに展示されている化石を撮影し、パソコンで編集をして化石の3Dモデルを作成しました。
3Dは歴史文化財のデジタル化や、アニメキャラクターのモデリング、都市モデルシミュレーション等、様々な場面で活用されています。1日目は、3Dモデリング、スキャン、AIでの作成といった3Dモデルの作成技術について、それぞれ特徴やメリット?デメリット、活用事例、関連アプリケーション等の説明を受け、3D技術の概要を理解しました。
続いて撮影で使用するカメラの仕組みや設定についての説明を受け、実際に化石を撮影しました。今回は2つのグループに分かれて、ヴェラキラプトル、トリケラトプスの化石を一眼レフカメラとiPhoneカメラでそれぞれ撮影しました。写真に写っていない部分があったり、ピントがボケてしまうと3Dが上手く作成できないため、受講者はあらゆる方向から丁寧に撮影をしていました。
2日目は、撮影した写真をもとにReality Captureというソフトを使って編集作業を行いました。写真から特徴点を検出し、撮影された位置を推定して点群を生成する点群化、点群を三角形の面で繋いで3Dモデルを作成するメッシュ化、完成した3Dモデルに色をつけるテクスチャの順に作業を行いました。途中、予想されるトラブルやその対処法、フォトグラメトリの弱点についても学びながら、受講者全員が見事に化石の3Dモデルを完成させました。
最終日となる3日目は、Sketchfabというウェブ上で3Dを公開?閲覧できるサービスに、作成した3Dモデルを公開。さらには360°カメラを使用して建物や空間をデジタル化することができるMatterportと連携し、3D空間化された杉の森館恐竜?化石ギャラリー内で、作成した化石の3Dモデルを見ることができるように設定しました。
ワークショップの最後は、全員でディスカッション。オーストラリアでの3D活用事例をもとに①VRを使うことで子どもたちの数学の理解度が60%も向上したのはなぜだと思うか、②授業や日常生活の中で、3Dモデルを活用できそうなシーンはあるかついて意見交換しました。
①について受講者からは「VRによって視覚的、能動的、体験的に学ぶことができるので分かりやすい」といった意見があがり、②については、博狗体育_足球比分网-【在线官网】対象の保管、回帰分析などの統計学、小学生の算数や理科の授業での利用など様々なアイデアがあがりました。
ワークショップを終えて、田島講師は「3日間を通じて、3Dを学び、自分のものにしようとする皆さんの意欲と前向きな姿勢を感じることができました。今後も3Dに触れ学びを深めてください」と話し、エールを送りました。
1日目のカメラ撮影の様子。少しずつ位置をずらして丁寧に撮影しました
一眼レフカメラやiPhoneカメラで、あらゆる方向から撮影
2日目は編集作業
講師の方々にアドバイスをもらいながら、集中して取り組んでいました
完成した3Dモデル
3日目は、作成した3Dモデルをウェブ上に公開。照明を当てたり、迫力を出すためにあえてピントを胴体に当ててみたりと編集に様々な工夫がみられました
3D空間の杉の森館恐竜?化石ギャラリー内で、作成した化石の3Dモデルを見ることができるように設定しました