「成城 学びの森」コミュニティー?カレッジ
講義内容
シェイクスピアは、「大陸」のルネサンス芸術の影響を受け、イメージを喚起する想像力豊かな作品を書きました。その特質を当時の絵画やエンブレム(寓意画)を援用して紹介します。ロミオとジュリエット、若い二人の愛の誕生から死までを主要な場面を取り上げ、具体的に検討します。ゼフィレッリ監督の映画も用いて理解を助けます。
※講座開講までに、『ロミオとジュリエット』の訳本を読了のうえご参加ください。
お持ちでない方は、白水Uブックス 小田島雄志訳(本体850円+税)のものをお奨めします。
<参考書>
松田美作子著『シェイクスピアとエンブレム —人文主義の文化的基層』慶應義塾大学出版会 本体3,800円+税
各回テーマ
(1) 二人の定めを語るプロローグ
(2) ソネットで語る愛の誕生
(3) 結婚式後の「運命」の急展開
(4) 修道士ローレンスの哲学と計略
(5) ジュリエットの苦境と決意
(6) すれ違う「時」と二人の死
講師紹介
専攻:16、17世紀英語文学?視覚文化
英国ウェールズ大学大学院卒(M.Phil.)芸術博士。Society for Emblem Studies日本支部代表。
著書:『シェイクスピアとエンブレム —人文主義の文化的基層』(慶應義塾大学出版会、2012年)、
訳書:P.M.Daly他著、伊藤博明編『エンブレムの宇宙』(ありな書房、2013年)など。